プログラム
司会 杉本 敦子 (北海道大学大学院地球環境科学研究院教授)
14:00-14:10 開会及び趣旨説明
14:10-14:45 大畑 哲夫 「変わりつつある北極域 ― これからどうなるのか?」
地球温暖化が進む中、北極域の気温上昇は地球上で最も大きい。このため、2012年7月にはグリーンランド氷床が内陸部まで融解し、9月には北極海の海
氷面積が衛星観測史上(1970年代以降)最小を記録しており、温暖化の影響が非常に顕著になっています。このような北極域の最近の変化、今後の行方と地
球への
影響について紹介します。
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14:45-14:55 休憩
14:55-15:30 山口 一 「北極海を航路として使う」
北極海を通るとヨーロッパ〜日本、アメリカ東海岸〜日本間の距離が従来の航路に比べて3〜4割も短くなります。北極の急激な気候変動と海氷減少により、
この北極航路の商業的な利用の可能性が大きくなってきています。北極海の安全かつ効率的な航路利用について、何が必要かを考えます。
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15:30-16:
05 中山 由美 「グリーンランドの氷をとかす謎に迫る」
純白の氷の世界という北極のイメージは見事に裏切られた。グリーンランドは昨夏、雨が降り続き、氷河の表面は薄汚れてとけだし、激流が走っていた。まさ
に衛星観測史上最大の融解が起きていたさなかだったのだ。汚れの正体は?氷の融解を加速させるものは?−−その謎に迫る研究者たちと歩いた現場を報告し
ます。
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16:05-16:15 閉会
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〜北極各地の写真も展示しています〜
写真は13:00-14:00、
休憩時、および16:15-16:45にご観覧いただけます。
趣旨説明
最近、北極では顕著な環境変動が起こっています。例えば、海氷の減少やそれらに伴う気象や生態の変化、グリーンランド氷床や陸上の氷河の融解、永久凍土
の
変化、河川流量の増加などがあります。それらに伴う海洋や陸上の生態系の変化や人間活動への影響も報告されています。しかしながら、これらの変化はそこに
暮ら
すものにとって悪い影響ばかりをもたらしているのではなく、例えば、北極航路などは経済活動にさまざまな新しい可能性を生むかもしれません。これらの変動
について、著名な科学者にわかりやすく解説してもらうとともに、この夏グリーンランドの氷床調査に同行した新聞記者が見た、最新の現地の様子を伝えていた
だきます。皆様の北極の環境変動への興味・関心が少しでも増大することを期待しています。
北極環境研究コンソーシアム事務局
兒玉裕二
主催:日本学術会議地球惑星科学委員会国際対応分科会、北極環境研究コンソーシアム
共催:国立極地研究所、海洋研究開発機構、北海道大学グローバルCOEプログラム「総合フィールド環境科学の教育拠点形成」、国際北極圏研究センター
後援:朝日新聞社、筑波大学計算科学研究センター、気候と雪氷計画(Clic)、国際北極科学委員会(IASC)、総合地球環境学研究所
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アクセス
・新交通ゆりかもめ
「船の科学館駅」 下車、徒歩約5 分
・新交通ゆりかもめ 「テレコムセンター駅」 下車、徒歩約4 分
・東京臨海高速鉄道りんかい線 「東京テレポート駅」 下車、徒歩約15 分
・臨界副都心無料巡回バス 「日本科学未来館」 下車 (約20分間隔で運行)
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