JCARでは、シンポジウムやワークショップを主催しているほか、研究コミュニティからの要望を取りまとめ、提言書・要望書を公表しています。また、国内外の機関の活動紹介なども行っています。
October 28-31, 2025
Tokyo Tama Mirai Messe
(Tokyo Metropolitan Tama Business Activation Center)
Transdisciplinary studies on a rapidly changing Arctic toward a sustainable society
March 6-10, 2023 National Institute of Polar Research, Tokyo
Arctic research: the decade past and the decade future
March 18- April 30, 2020 Online-meeting
The changing Arctic and its regional to global impact: From information to knowledge and action
January 15-18, 2018 Hitotsubashi Hall, Tokyo
Rapid change of the Arctic climate system and its global influence
April 27-30, 2015 Toyama International Center, Toyama
* ISAR-4 will be held within the framework of the Arctic Science Summit Week (ASSW) 2015 and combined with the ICARP III Symposium.
Detecting the change in theh Arctic system and searching the global influence
January 14-17, 2013 Miraikan, Tokyo
Arctic symtem in a changing earth
December 6 - 9, 2010 Hitotsubashi Memorial Hall, Tokyo
Drastic change under the global warming
November 4 - 6, 2008 Miraikan, Tokyo
IASC(国際北極科学委員会)では、2025年にICARP Ⅳ(第4回北極研究計画国際会議)を開催し、次の10年間の北極科学研究の優先事項をまとめ、提言として発出することが計画されています。7つのTopic Areaごとに作業を進めていくことが発表されており、この作業に向けて2024年3月1日を期限として組織や個人からのインプットが求められました:
https://icarp.iasc.info/engagement/submit-resources
一方、JCARでは、ICARP IVを念頭の一つに、『北極域の研究―その現状と将来構想―』の作成を行ない、2024年3月に出版しました。特に、その英語要約版はICARP IVヘの日本の北極域研究コミュニティからの提案として準備されました。
そこで、JCARの運営委員や国内のIASC関係者を中心にタスクフォースを組み、上記英語要約版を主に参照しながら、ICARP ⅣのTopic Areaごとに提案文書をまとめました。JCAR会員の皆様にはコメントを頂き、最終文書の作成へご協力いただきました。ここに公開いたします。
JCARでは、5月11日(木)に、北極域研究計画ワークショップを開催しました。北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)が2025年3月に終了することや「北極環境研究の長期構想」の改訂を踏まえ、今後、5年ないし10年の期間において、北極域に関して実施すべき、実施可能な科学研究(自然科学のみならず、人文科学、社会科学、工学を含む)についての計画の発表と議論を行いました。
JCARでは、4月12日(木)と9月19日(水)の2回にわたり、北極域研究計画ワークショップを開催しました。北極域研究推進プロジェクト(ArCS)が2020年3月に終了することや「北極環境研究の長期構想」の改訂を踏まえ、今後、5年ないし10年の期間において、北極域に関して実施すべき、実施可能な科学研究(自然科学のみならず、人文科学、社会科学、工学を含む)についての計画の発表と議論を行いました。全体討論では、提案の活かし方や今後の北極研究におけるJCARの役割などについて活発な意見交換を行いました。
北極環境研究コンソーシアム(JCAR)では、北極研究及び海洋研究の進展のため我が国として砕氷研究船を保有・運用する必要性を強く認識し、二度にわたって国に北極域研究船の建造に係る要望書を提出するとともに(一度目、二度目)、JCAR内に「北極研究船利用計画ワーキンググループ」を設置し、就航後10年程度を見据えた具体的な利用計画と5年程度の観測計画を検討し公表するなど、本船の建造実現に向けて積極的に活動してきた。令和2年12月21日に決定された令和3年度予算案において北極域研究船の建造が措置されたことを踏まえ、JCARとしてこれを歓迎するとともに、文部科学省はじめ多くの関係者に深く敬意と謝意を表するものである。今後は関連学協会とも協力しつつ、本船の建造と運用にあたる国立研究開発法人海洋研究開発機構との連携を一層強化していく所存である。
北極域研究船は、世界有数の砕氷機能を備えた研究船であり、我が国の厳しい財政状況に鑑みれば、建造費、運用費ともに安価とは言えない費用を要する。他方、文部科学省「北極域研究船の利活用方策・費用対効果等に関する有識者検討会報告書」(令和2年12月公表)において報告されているとおり、本船は、異常気象・気候変動、海運・運航支援、漁業水産、生物資源利用等の様々な分野において国際社会のみならず我が国の利益に貢献し得る潜在性を有しており、本船の運用が想定される30年間という視点に立てば、学術的・社会的・国際的貢献とともに利益が投資を大きく上回るという試算結果が示されている。JCARは我が国を代表する北極研究コミュニティとして、その潜在性を遺憾なく発揮できるよう、研究提案や社会貢献の提言を通して、最大限努力してまいりたい。
これまで北極域研究船に係る要望書や利用計画等で述べてきたとおり、北極域は、急激な環境変化と経済活動の活発化への対応の両立といった困難な課題に直面している。また、北極域の環境変化は我が国の気候・気象にも大きく影響を及ぼすなど、北極域が抱える課題は地球規模のグローバルな視点でとらえる必要がある。我が国は、北極域に隣接しその影響を受ける国として、さらには世界のリーダーを目指して、これまで培ってきた北極域研究の実績を大いに活用し、さらに発展させていくことによって、北極域が抱えている諸課題の解決に科学的根拠をもって貢献していくことが責務となる。北極域研究船による研究活動を通じて、「北極域の包括的な科学的理解と地球規模の環境変動への影響把握」において世界をリードすることを目指すべきである。
北極域研究船は、「我が国の北極政策」(平成27年10月総合海洋政策本部)において国際プラットフォームとして位置づけられており、最先端の観測設備を備えるのみならず、ユニバーサルデザインなど生活環境にも十分に配慮し、様々な国の、様々な分野の研究者が乗船し、垣根なく平和的に研究活動に邁進できるような研究船を実現すべきである。JCARとしても、そのために必要な役割を果たしていくことをここに表明する。
2019年1月15日
北極環境研究コンソーシアム
2018年12月にJCARでは今後の北極域研究に関するコミュニティからの要望をまとめ、「JCARからの北極域研究に関する文科省への報告と要望」として文部科学省へ提出した。その後2020年10月に「北極域研究船利用計画」も提出しているが、本船を検討・設計フェーズから建造フェーズに速やかに移行することが我が国として必要不可欠であると認識し、令和3年度予算概算要求に計上されている同船の建造着手の実現を研究コミュニティとしてここに改めて要望する。
北極環境研究コンソーシアム(JCAR)では、2020年に「北極域研究船利用計画ワーキンググループ」を設置し、就航後10年程度を見据えた「北極域研究船利用計画」を策定・公表いたしました。
その際、北極域研究船の進展に合わせて利用計画を定期的にアップデートし、研究コミュニティとしての準備を継続する予定としておりましたが、2021年8月から本船の建造が開始されたこと、国際研究プラットフォームとしての運用準備を加速していく必要があることなどの諸状況を踏まえ、このタイミングで利用計画を改訂することといたしました。
今回改訂した利用計画では、従来から記載していた各研究テーマの記載内容を加筆修正するとともに、運用準備を加速していくとの観点から、国際連携、情報発信・アウトリーチ、運用の在り方などの新たな項目を追加し、内容を充実させました。
本ワーキンググループでは、本船の運用準備が円滑に進み、就航後速やかに効果的な観測活動が実現されるよう、引き続き取り組んでまいります。
2023年7月12日
北極環境研究コンソーシアム運営委員長
兼 北極域研究船利用計画ワーキンググループ主査
山口 一
北極環境研究コンソーシアム(JCAR)では、砕氷研究船の必要性を強く認識し、研究コミュニティの立場から2018年に「要望書」をとりまとめて公表するなど、建造実現に向けて活動してきました。今般、海洋研究開発機構(JAMSTEC)にて本船の基本設計・デザインが実施されることを踏まえ、我が国の研究コミュニティとして現時点から就航後を見据えた準備を開始することとし、「北極域研究船利用計画ワーキンググループ」を設置しました。
ワーキンググループでは2018年の「要望書」をベースに、さらに現在検討されている本船の機能や主要目を踏まえ、就航後10年程度を見据えた具体的な利用計画と5年程度の観測計画を検討しました。また、その一環として、オープンな議論の場である「北極域研究船利用計画ワークショップ」を2020年6月4日に開催しました。
ワーキンググループではそれらの議論も踏まえ、利用計画書と観測計画概要図を策定し、ここに公開します。
今後も北極域研究船の進展に合わせて研究テーマと観測計画を定期的にアップデートし、研究コミュニティとしての準備を継続する予定です。
2020年10月16日
北極環境研究コンソーシアム運営委員長
兼 北極域研究船利用計画ワーキンググループ主査
山口 一
2018年12月にJCARでは今後の北極域研究に関するコミュニティからの要望をまとめ、2019年2月4日、文部科学省へ報告を行いました。内容については資料をご参照ください。
国際レベルおよび諸外国における北極環境研究に関する諸活動(組織・プログラム・プロジェクト)の基本情報(日本語)を北極域データアーカイブシステム(ADS)のページで見ることができます。各活動の概要が1枚の個別表にまとめてあり、ホームページの情報なども載っているので活用してください。入り口はこちらになります。
なお、資料の内容の正確性・価値を上げるには、最新情報の更新が必要です。最新情報をお持ちの方はお知らせください。
連絡先:JCAR事務局(jcar-office@nipr.ac.jp)