北極環境研究コンソーシアム(JCAR)では、日本の北極研究コミュニティによる北極研究の将来構想に向けた書籍『北極域の研究―その現状と将来構想―』が2024年3月8日に発売開始になります。
JCARでは、今後10年の北極研究を想定した長期構想の書籍発行を進めており、間もなく刊行します。
これに先立って、英語版Executive Summaryがまとまりましたのでご覧ください。
※日本語版のみ改訂を行いました。要約版は下記の2014年日本語版のサイトをご覧ください。
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北極環境研究コンソーシアム(JCAR)では、日本の北極環境研究の今後10~20年の長期構想について、今月、報告書を作成しました。
これまで我が国で「北極環境研究」に特化した長期構想はなく、現状の分析及び将来取るべき方針を示すことを目的とし、約160名の研究者が携わり作成されました。様々な分野が結集しているJCARの特徴を活かし、協働して取り組むべき課題を軸に、分野間の相互啓発を促しています。また、地球温暖化と生物多様性に関係する情報を与え、研究プラットフォームの構築や人材育成にも力を結集する方向性を示しています。
この構想には次世代研究者の希望が反映されており、それらの実現に向けた共同作業において、多くの研究者が共通の目標を持って前進することが可能となることが期待されます。
また、この長期構想を今後の北極環境研究の方向性を考える際の参考にしたり、次世代研究者が北極研究を推進する際のヒントにしたり、新たな北極研究の長期計画や大型研究などの策定の際の基礎資料として活用されることが期待されています。
2014年9月